新華網オタワ9月23日（新華社記者/李保東）21日、中国国務院の李克強総理がカナダを公式訪問し、これに先立ち、カナダのジャスティン・トルドー首相が8月30日から9月6日にかけて訪中している。中国とカナダの両国の世論は、双方の指導者が頻繁に相互訪問するに伴い、中国・カナダ関係の新しい時代がスタートしつつあるとみなしている。
トルドー首相は訪中期間中、中国側の指導者と中国とカナダの両国関係や共に関心を寄せる地域や国際、グローバルな問題について深く、誠実で、成果に富んだ交流を行った。トルドー首相は訪問中、「歴史的に、カナダと中国の関係は一貫して親密で温かいものだが、最近はいくらか疎遠で重みに欠ける」、今回の訪中で最も期待を寄せている成果とは、つまりカナダと中国の両国及び両国人民間の関係を盛り返し、再び深めることだ、との見方を示していた。
カナダのアナリストは、次のようにみなしている。トルドー政権が対中関係の改善に取り組む主な理由は、次の2点だ。1点目は、中国との友好関係の発展は、カナダの現在の与党、自由党の伝統であること。2点目は、両国の上層部による頻繁な相互訪問の導きのもと、中国・カナダ両国の経済貿易や人文関係が日増しに発展していることだ。
現在、中国とカナダの両国が最も協力を深める可能性を持つ分野には、自由貿易協定の締結、貿易総量の向上、両国の金融協力の拡大、人民元オフショアセンターの役割を十分に発揮すること、エネルギーや環境保護協力について協議すること、二国間の互恵的投資の開拓などが含まれる。
トルドー首相の訪中期間中、両国の指導者は長期を見据え、両国首相による年度の対話メカニズムの構築を決定し、ハイレベルな国家安全保障や法治対話、外相の年度の会合といったメカニズムの役割を十分に発揮して、多方面で政治的相互信頼を増進させ、中国・カナダ関係の発展加速を推進した。
李総理の今回のカナダ訪問は、中国の総理による「楓（かえで）の国」への13年ぶりの訪問であるだけでなく、更には中国とカナダの首相の年度対話メカニズム開始の旅でもある。オタワからモントリオールまで、政治会談から経済貿易フォーラムまで、更には人文交流まで、今回の訪問は、中国とカナダの政治的相互信頼と実務的協力が新たな段階に上ることを全面的に推進するだろう。
（新華社より）
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