中国観光研究院と旅行サイト・携程旅游がこのほど発表した「2016上半期中国アウトバンド客報告」によると、中国人観光客のマナーの悪い行為が頻繁に話題になっているものの、話題になったニュースを分析してみると、大きな誤解や疑問点が存在していることが分かる。中国人観光客は負のイメージを付けられているのは、文化の違いのほか、メディアやネットユーザーの偏見が一部の原因になっている。実際には、ほとんどの中国人観光客はマナーある言動をしている。また、中国人の海外旅行中のマナーはある程度、時には明らかに向上しており、世界の人々に尊敬され、歓迎されている。中国新聞網が報じた。
統計によると、今年上半期、海外旅行に出かけた中国人観光客は5900万人以上。これはイタリアの総人口に匹敵する数字だ。そして、マナーの悪さがニュースになった割合も極めて低かった。
中国観光研究院の戴斌院長は、「ニュースの傾向を見ると、いいことは海外で報じられないのに対して、悪いことは世界中でニュースになる。悪いことのほうが早く伝わっていくこともある。中国人観光客の海外におけるマナーの善し悪しを、例を挙げて説明してはならない。一つの例を挙げて、中国人観光客はどれほどマナーが悪いと説明するなら、たくさんの例を挙げて中国人観光客はどれほどマナーが良いかを説明することもできる。統計や調査を基にして、データを見て説明しなければならない」との見方を示している。