中国伝統の祭日 中秋節（旧暦8月15日、今年は9月15日）の時期になると毎年、一家団らん、お月見、行楽が話題となる。ただ、これまでと同じお月見や行楽では満足できないという人も増加しており、今年は、「1万メートル上空で中秋の名月を鑑賞」というのが、人気となっているようだ。人民網が報じた。
今年は15日から17日が3連休ということもあり、中国国内旅行がやはり人気となっている。この連休中に遊園地に行く人も多く、うち、上海ディズニーランドが最も人気だ。前売りチケットが飛ぶように売れており、連休中はディズニーランドだけでなく、その周辺も大混雑になる可能性がある。その他、涼しい気候になっていることもあり、温泉旅行も人気となっている。
飛行機から中秋の名月が人気
これまでのように公園や海辺で「中秋の名月を観賞」では満足できない人が増加し、「1万メートル上空で観賞」など、斬新な観賞の仕方が登場している。旅行サイト 途牛旅游網の関連の責任者によると、「旅客機は通常、高さ1万メートル以上の上空を飛び、旅客は窓から景色を眺めることができる。中秋節当日の夕方6時から午前0時までの間の飛行機に乗れば、雲や霧に邪魔されずに、最も大きくて、最も丸い中秋の名月を見ることができる。そのため、15日の夜の便の旅客の割合が25%に達している」と説明している。
旅行サイト 携程旅行網とフライト動態管理システム「飛常准」はこのほど、共同で「お月見に最も適した路線トップ10」を発表。76便を紹介し、北京-上海、昆明-西安、杭州-北京、深セン-北京、南京-深センなどがランクインしている。
上海ディズニーランドの前売りが絶好調 大混雑の可能性も
中秋節に合わせた連休中、遊園地が人気となっており、上海ディズニーランドのほか、方特歓楽世界、長隆歓楽世界、華僑城などの前売りチケットが飛ぶように売れている。うち、最も人気なのはディズニーランドだ。同程網や驢■■旅遊網（■は女へんに馬）、途牛旅游網などのOTA（オンライン旅行代理業）のデータによると、ディズニーランドは開園から2カ月が経っているものの、その人気は全く衰える気配がない。驢■■は、9月以降、ディズニーランドの入場チケットが値下げとなることが、人気に拍車をかけていると分析している。現在、上海ディズニーランドの前売りチケットが飛ぶように売れており、中秋節にピークを迎えて、ディズニーランドだけでなく、その周辺も大混雑になる可能性がある。
芸能人をまねた「ウェディングフォト+ハネムーン」が人気に
旅行社 衆信旅游の責任者によると、「タイや日本、韩国などの近場も依然として人気があるが、結婚式を公にする芸能人が増加しているのを背景に、バリ島が、日本や韓国などの人気の旅行先から頭一つ抜け出し、今年の中秋節に合わせた連休中の『ダークホース』となっている」という。
また、定番の海外へのツアー旅行のほか、海外へ撮影の旅、ショッピングを目的とした海外への個人旅行などが、若者の間で非常に人気となっている。
（人民網日本語版）
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