中国における環境保護税の導入を目的とする『環境保護税法』草案は29日、中国全国人民代表大会常務委員会で審議するため、同委員会に初めて提出されました。
草案によりますと、環境税の納税者は中華人民共和国領内及び中華人民共和国管轄下にあるその他の海域において、納税対象となる対象汚染物質を環境に直接排出する企業や事業体、その他の生産経営者となっています。対象汚染物質とは、大気汚染物質、水質汚濁をもたらす物質、固体廃棄物、騒音を指します。
楼継偉財相は草案に関する説明で、「今回の立法は『費用徴収制度を税制に変革する』という原則に従って、現行の汚染物排出費制度を環境税制度へ移行することを目指したものだ」としています。
草案は現行の「汚染物質排出費」の徴収標準を環境保護税の最低ラインにしています。具体的には、大気汚染物質税は1当量あたり1.2元、水質汚染物質は1.4元、固体廃棄物はその内容に応じて、1トンあたり5元から1000元、騒音は一定基準のデシベルを超過した分に対して、月額350元から11200元をそれぞれ徴収するとしています。
(中国国際放送局)
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