米誌「フォーブス」によると、iPhone7シリーズの発表が近づいているが、今年のアップル製品は市場の要求に臨時的に対応したものであり、本当にバージョンアップされた製品は少なくともあと1年はかかると報じた。
サプライチェーンから伝わるiPhone7に関するうわさが本当ならば、新型スマホは曲面で美しいOLED液晶パネル、全く新しいガラスの筐体、タッチ式のホームボタン、3Dタッチセンサ、4つのスピーカー、ライトニングのイヤホンなどが搭載されることになる。しかしこれらの開発は来年のiPhone発売10周年のためであり、今年のiPhone7では実現されないはずである。
アップルは間違いなく、今年9月に発表会を行うだろう。ティム・クックCEOもiPhone7を“最も良いiPhone”と言うに違いない。しかし理想的に言えば、iPhone7は今年発表するべきではない。なぜならその技術はiPhone6Sのアップデート版に過ぎないからだ。実際、アップルは大幅なバージョンアップの準備ができていない。
だが、現実世界は残酷なものだ。スマホの契約期間は平均2年。そのため契約が終わるときは必ず新しいスマホを顧客に届けなければならない。長期計画がどんなものであれ、販売成績が2期続けて落ち込めば会社に警鐘が鳴り響く。
今のところ、アップルのスマホが真にバージョンアップするためにはもう1年が必要だ。ではバージョンアップする期間を3年にした場合どうなるか。この期間では、現在の苛烈な競争にあるスマホ市場で良好な業績は上げられないだろう。そのため今年のiPhone7は象徴的なハード面のバージョンアップがなされるだけとなる。不断にイノベーションが進むスマホ産業において、販売予想を裏切らない新製品を毎年繰り出していくのは実に難しいことである。常に努力をし続けるのは、他のメーカーでも同様なのだから。
アップルが次のスマホを開発するのに3年かかるというのは、喜ばしいことである。実際、それこそがアップルらしい考え方である。しかし不幸なことに、多くの人が毎年、新たなスマホを使いたいと期待している。市場ニーズを満足させる大きな責任を担っているのもまたアップルなのである。
(チャイナネット)
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