過激派組織「イスラム国」(IS)は12日、シリア北部で2000余人を「人間の盾」として拉致しました。
「イスラム国」はシリア北部のマンビジから引き揚げる際、地元住民を拉致、「人間の盾」としました。これについて、ロンドンに本部を置く「シリア人権監視団」は、「イスラム国」の兵士と人質を載せた車500余台が北部の国境付近の町ジャラブルスに退却したと伝えています。
また、その過程で、逃亡をはかった一部の人質が、「イスラム国」の兵士に射殺されたとの目撃情報も入っています。
マンビジはアレッポ州の東北部、トルコとの国境地域にある、戦略上の要衝となる町です。今年5月から、クルド人主導の「シリア民主軍(SDF)」が、米国主導による国際合同部隊の支持の下、マンビジにある「イスラム国」の武装勢力に対し攻撃を行い、今月初めにはこの街の大部分の地区を占領していました。
(中国国際放送局)
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