米国人学者ベンジャミン ヤン『革命から政治へ』
『革命から政治へ:長征中の中国共産党』は、米国人学者のベンジャミン ヤンが1990年に出版した、中国工農紅軍の長征を記録した専門書である。筆者は同書で、「革命の理想主義」と「政治の現実主義」という概念を用いて、長征途中における中国共産党の「地域と戦略における要となる転換」を詳しく論じた。同書は、重要な学術的参考価値を持つものと評価されている。
同書には、二つの際立った特徴がある。一つは、これまで知られていなかった多くの史料を参考にしていること、もう一つは、中国共産党のこの時期における指導層の変化と戦略方針の転換を集中的に論じていることである。筆者は、「中共指導層の総体的な発展方向から見ると、30年代中期は、革命の理想主義が政治の現実主義へと転換する時期」であり、「中国共産主義が政治化した時期」であったと指摘している。
(チャイナネット)
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