中国最大のO2O越境電子商取引プラットフォームの大龍網は先ごろ、中国とポーランドの政界、産業界、学界と提携し、「中国 ポーランドオンラインシルクロード経済協力サミットフォーラム」を開いた。大龍網は、中国企業がポーランドや中東欧市場に進出するのを手助けすると同時に、ポーランドで欧州最大の越境電子商取引産業パークの建設に着手すると発表した。
フォーラムに参加した専門家は、「一帯一路」の建設加速とインターネットの急速な普及にあたり、「網貿館(展示場)」と「海外倉(海外倉庫)」を特徴とする中国 ポーランド越境電子商取引産業パークを利用すれば、中国とポーランドの経済 貿易協力が進み、特に中小企業に大きな市場余地をもたらすとの見方を示した。
「一帯一路」建設の重要な協力パートナー、ポーランドは中東欧で唯一アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーである上、中国と欧州を結ぶ貨物列車「中欧班列」が欧州に入る玄関口ともなっている。中国国家発展改革委員会(発改委)ハイテク産業司の伍浩副司長は、電子商取引の発展に伴い、ここ数年で中国とポーランドの経済 貿易協力がさらに密接となり、人員の往来も頻繁になったと説明した。中国とポーランドの2015年貿易額は約171億米ドルで、2004年に比べ6倍増えた。中国とポーランドはここ数年にわたり、双方にとってアジアと中東欧地区で最大の貿易相手国だ。投資面でも、ポーランドは中国にとって中東欧で最大の提携国となる。
双方の経済 貿易協力の促進は、ポーランド大統領による2015年の訪中が契機となった。「オンライン交易会」と呼ばれるグローバルオンライン商談会が華沙網貿館の開設につながり、そのオンラインプラットフォームは今年4月から利用されている。中国 ポーランド越境電子商取引産業パークの建設は「両国ダブルパーク」方式で進められ、大龍網が華沙に新築した「海外倉」も正式に運営を開始。双方の事業者が本国のショールームでリアルタイムに商品サンプルを確認することが可能となり、「オフラインで商品をみてオンラインで注文する」ため効率的で利便性も高まる。
ポーランド貿易協会のイェジ リマネク会長は、新しい商業モデルが双方の相互利益に新たな可能性をもたらしたとの見方を示した。「ウイン ウインは『一帯一路』のエッセンスだ。『網貿館+海外倉』は欧州の先端製造業をもとに成り立つ食品、飲料、贅沢品などポーランドの優位産業をより早く中国の消費者に認知してもらい、中国という世界最大の市場への参入も加速させる」と述べている。
(チャイナネット)
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