新華網ワシントン7月4日(記者/高攀、鄭啓航)国際通貨基金(IMF)のジェリー・ライス報道官は6月30日、英国の「EU(欧州連合)脱退」という国民投票の結果がもらたした不確実性は、英国や欧州、世界経済の成長を妨げる恐れがあると警告した。
ライス報道官は当日IMFの定例記者会見で、英国、欧州及び世界経済の最近のリスクは、主に不確実性の大幅な上昇がマクロ経済と金融市場に対して与えた影響によるものであり、このような不確実性は、主に「EU離脱」が国民投票により決定されてからの英国とEUの今後の関係における不確実性、及び新たな関係を築くためにどれぐらい時間がかかるのか、また新たな関係が企業に対してどんな影響を生み出すのかということから来ていると述べた。
ライス報道官は、長期的な不確実性とそれに伴う消費者、企業からの信頼性の低下は、世界経済の成長率がさらに低くなる可能性があることを意味していると警告している。ライス報道官は英国とEUが不確実性を減らす面で肝心な役割を果たし、協力と努力により、双方が移行を安定的に、予想的に実現できることを確保できるよう促していく。
ライス報道官は、金融市場の揺れ動きと不確実性の上昇が世界経済の成長見通しを脅かし弱めれば、各国の意思決定者は行動に取りかかる準備をせねばならず、果断な行動は異なる状況をもたらすだろうと強調した。
IMFが6月に発表した研究報告書は、英国がEUから離れれば、極端な場合英国の今年の経済成長率はわずか1 . 1%で、来年の経済成長率は0 . 8 %縮小するものと予想している。
(新華社より)
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