新華網モスクワ5月4日（記者/胡暁光 ザレンコフ（音訳））ロシア農業省のトカチェフ大臣は2日、新華社記者のインタビューに応じた際、次のように語った。「ロ中の農産物の貿易額はここ数年着実に増加し続けており、2015年には30億ドルに達しています」、ロシアの大豆の全輸出量の98％は中国に向けて販売されている。
まもなく行われるトカチェフ大臣の中国訪問では、中国の同業者とロ中の農産物や食品貿易の発展、共同投資プロジェクトの実施及び互いの市場へ入る農産物の安全保証といった問題について討論が行われる見通しだ。
トカチェフ大臣は、現在ロシアの経済の多部門が深刻な問題に直面しているが、農業は深い印象を与える活力を表している。ここ数年でロシアは世界最大の食糧輸出国の一つとなり、去年の食糧輸出量は3000万トンに達していると語った。
トカチェフ大臣の紹介によると、ロシアは2015年に160億ドル相当の農産物や食品を輸出しており、10年前より4倍以上増えている。特に大豆の輸出は2014年の8万トンから2015年の38万4000トンに増え、輸出額は2500万ドルから1億2000万ドルに増えたという。
現在、ロシア政府は正に極東開発戦略を大いに実施し、外資を積極的に引き入れつつある。
トカチェフ大臣はこれについて次のように示している。極東開発はロシアの今後の優先的な発展方向だ。中国の東北地域に近いロシア海浜辺境区やハバロフスク辺境区、アムール州やサハリン州は、農産物の生産量増加の面でいずれも潜在力を備えている。
ロシアの農産物の対中輸出はここ数年着実に増加し続けている。ロシア農業省はこれまで、中国への食糧輸出量を2017年に30万トンから35万トンに増やし、その後の数年間で引き続き70万から100万トンに増やしていく計画だと表明していた。
ロシアと欧米がウクライナ問題により相互制裁を実施し及びトルコへのロシアの農産物の輸出入を禁止してから、ロシアでは関連国との農産物貿易額が激減している。新たな輸出市場を開拓するため、ロシアはアジアやラテンアメリカ諸国との農業協力を強化し、特に中国との協力を重視していくという。
（新華社より）
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