中国外交部の華春瑩報道官(写真は中国外交部より)
新華網北京4月19日(記者/靳若城)米国側が中国の軍用機が南沙諸島の永暑礁で行った救援活動に疑念を示したことに対し、中国外交部の華春瑩報道官は19日、定例記者会見で、米国側の姿勢は不可解だと述べ、米国が実際の行動で南中国海の平和と安定を擁護するように勧告した。
報道によると、米国国防省の報道官は中国の軍用機が17日、永暑礁に着陸し、負傷した3人の作業員を救助したという情報に注意を払っているが、中国が何故、民用機ではなく、軍用機を使用したのかわからないと表明した。米国側はまた、中国側が以前の承諾を遵守し、南中国海の係争島嶼に軍用機を派遣、又は運用しないように勧告した。
華春瑩報道官はこれに対し、次のように表明した。米国国防省の関係姿勢は不可解だ。中国側は中国海軍の哨戒機が永暑礁で重病の作業員3人を救助し、三亜に輸送したと説明を行った。周知の通りに、軍用機が災害救助に参加し、人道主義的支援を提供し、民間人を避難させるために使用することは、世界各国に共通するやり方だ。我々は中国の軍用機が地震被災地の救助などの現場に頻繁に現れるのを目にしている。中国の領土で、中国の軍用機と軍人がそれが必要とされるあらゆる場所に適時に出現することは、軍隊の職責であり、人民の期待でもある。
「米軍側のこの報道官のロジックに基づき、私は逆に次のように彼らに質問したい。米軍側は南中国海の航行の自由を擁護すると主張したが、我々は米国が何故、民用の船舶と航空機ではなく、軍用機と軍艦を使って航行の自由を誇示するのかわからない。我々は米国側が承諾をしっかりと守り、言動を一致させ、実際の行動で南中国海の平和と安定を擁護するように勧告する。」と華春瑩報道官は述べた。
(新華社より)
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