ここ最近、「琅琊榜(ろうやぼう)」や「女医明妃伝」などの時代劇が日本に続々と上陸している。2017年春には3Dアニメ映画の「西遊記ヒーロー イズ バック」が公開となるという情報もある。これまでに日本への上陸を果たした中国の映像作品の多くは歴史を題材としたものだが、ストーリー性が高く、日本の観衆に深い印象を残した現代テーマの作品もある。
【山の郵便配達】
霍建起が監督を務め、劉燁が主演した映画「山の郵便配達」は2001年4月から9月まで日本で上映され、観客動員数は24万4千人超、興行収入は800万ドルに達し、当時日本では最も人気の中国映画となった。ミニシアターのみでの上映だったが、中国文化に興味を持つ日本の観衆の心をしっかりとつかんだ。日本での上映の立役者である岩波ホールの担当者によると、「山の郵便配達」は公開当時、大規模な宣伝活動はしなかったが、そのストーリーと油絵のような景色、音楽によって日本の観衆の心を打った。高い興行成績を収めたことから、集英社は同名小説を翻訳出版し、すでに8刷を重ねている。
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