新華網北京3月31日 中国の習近平国家主席のチェコ訪問はタイミング的にぴったりで、訪問の成果は中国・チェコ関係を力強く後押しした。
アナリストは次のような見方を示している。頂層設計(トップダウン設計)から見ると、中国・チェコ関係が「戦略的パートナーシップ」に昇格し、政府間の協力委員会が設立され、二国間経済貿易協力の拡大のために堅固な基礎が打ち立てられる見通しだ。双方が調印した協力協定は電子商取引、投資、観光、航空などの分野をカバーし、経済貿易協力の広度と深度は一層の拡大を達成している。更に重要なのは、双方がより多くの共通の利益と経済貿易協力の接点を探し出したことだと言える。
チェコのゼマン 大統領は次のように表明している。中国が提唱する「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」建設は全世界にとっての夢で、欧州とアジアを結びつけるだろう。チェコはシルクロード経済ベルトの終点に位置し、中国が欧州に向かう際の安全港になれるよう望んでいる。ソボトカ首相はチェコが中国側の中・東欧進出における玄関口となり、中国が中・東欧地域の協力のリーダーとなることを願っている。
経済貿易分野において、中国は長年にわたりチェコのEU以外の最大の貿易パートナーであり、チェコは中国の中・東欧地域での第2の貿易パートナーだ。
傾向からみると、ナノテクノロジー、医薬、バイオテクノロジー、民間の原子力発電、中小企業といった分野が両国の新たな協力の重点になり、金融と物流が二国間の経済貿易協力促進の方面で牽引的な役割を果たすことが見込まれる。
中国銀行プラハ支店が2015年8月に設立されたことは、中国資本の金融機関によるチェコ「上陸」を意味している。チェコの金融グループ、PPFグループ配下のホームクレジットBV (Home Credit BV)が中国の消費者金融業務でもすでに多くの省・市をカバーしている。中国銀行とPPFグループは協力協定に調印した。また、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)とチェコ中央銀行が『クロスボーダー危機管理に関する協定』に調印している。
対外金融協力を求めることはチェコの中・東欧地域金融センターの設立にとって極めて重要で、中国がそれに参与すれば、このプロセスが加速されるだろう。(参加記者:杜静、劉雲非)
(新華社より)
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