日本で地方の人が東京に行くと、たいてい有名スポットを訪れる。しかし実際の景観が思っていたものと違うことがよくある。日本J-TOWN研究所が2015年10月16日~2016年2月15日の期間、東京でがっかりした有名スポットについて調査を行った(有効回答663票)。結果は以下のとおり。
第1位は渋谷の忠犬ハチ公。ハチ公は秋田犬で、飼い主は東京帝国大学農科大学校教授の上野栄三郎博士。上野博士は1925年、大学で講義中に急に脳溢血で亡くなった。ハチ公はその後約10年間、渋谷駅で毎日、帰らぬ上野博士を待ち続けた。
このハチ公物語はやがて人に知られるようになり、1934年、「忠犬ハチ公」の銅像が渋谷で建てられた。しかし、戦争に入るとこの銅像は他に用いるため撤去された。それが1948年、2代目のハチ公像が造られた。これが現在のハチ公である。
ある人は、ここはハチ公がつらい思いをして主人を待っていた場所であり、観光スポットとして扱うべきではない、と考えている。また渋谷では毎日多くの人が待ち合わせをしているため、ハチ公の姿はあまり目立たない。その向かいにあるスクランブル交差点に比べて、ごく普通の存在といえる。
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