香港紙『信報』はこのほど、米国の人口統計会社「デモグラフィア」が発表した最新データを引用し、「香港は6年連続で住宅価格が最も高い都市になった。香港人が住宅を購入するならば、お金をまったく使わなかった場合も、19年間働かなければならない」と報じた。
報告書によると、昨年の第3四半期まで、世界の87の大都市のうち、香港の住宅価格が最も高かった(6年連続)。平均住宅価格は香港人の平均年収の19倍で、これまでの記録を更新し、2014年度の17倍を上回った。2位のシドニーは12.2倍、7位のサンフランシスコは9.4倍、8位のロンドンは8.5倍。
英フィナンシャル・タイムズ紙によると、月給が1900ドル未満の場合、香港人は住宅購入が困難だ。香港の19倍という比率は、デモグラフィアが「負担に耐えない」とする基準の4倍に達する。同社は、香港の住宅価格高騰は、土地の制限によるものとしている。今回の調査には、中国のその他の都市の住宅価格が含まれなかった。
フィナンシャル・タイムズによると、香港の不動産価格は歴史的な低金利、経済発展、中国大陸部の購入者の旺盛な需要といった要素により、2003年から2015年9月のピーク時までの間に370%上昇した。
人気のある九龍湾区の淘大花園を例とすると、約40平方メートルの2DKの価格は、現在400万香港ドル以上となっている。20年のローンを組み、頭金として160万香港ドルを支払った場合、毎月1万2000香港ドル返済しなければならない。しかし複数の調査によると、香港の大卒者の初任給は約1万1000香港ドルとなっている。
(チャイナネット)
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