春節休みが間もなく始まる。一家団欒を除けば、家族旅行が新年の恒例行事になりつつある。旅行サイトの「C-TRIP」は先ごろ、国内外それぞれの春節旅行検索の上位番付を発表した。分析によると、旅行先選択に二極化傾向が見られるという。ご当地料理や当地の民俗風情を味わうことも、春節旅行で期待されていることである。
避寒や積雪鑑賞の旅行が人気
春節国内旅行の旅行先番付では、1~3位が上海・北京・三亜で、広州、廈門、南京、成都、深圳、西安、ハルピンがそれに続いた。旅行先地域の二極化傾向がある。ひとつは、観光客は暖かい場所にいって寒さをしのぎたいと考え方だ。旅行先は、三亜、広州、廈門、深圳などの南方沿海都市である。そのうち広州にある長隆野生動物世界や歓楽世界などのテーマパークが、家族旅行の人気スポットとなっている。
次に、寒い都市で冬季ならではのスキーや温泉などの観光体験をしたい観光客も多い。ハルピン、西安など北方都市は冬も観光シーズンになっている。そのうち氷雪大世界や亜布力スキーリゾートは、冬ならではの積雪が見られることから、ハルピンを訪れる観光客の人気スポットになっている。
それ以外にも今年の春節は、ヨーロッパの特徴ある国への旅行が人気を集めている。中でもスイスのローザンヌが検索番付で9位に入っており、ヨーロッパ都市で唯一のランクインとなった。
人気となっている年越しグルメ
異なる場所に行って異なる風景を楽しむのが旅行の醍醐味だが、当地のグルメを味わうこともまた、旅行の大きな目的の1つとなっている。では観光客に人気なのはどの土地の食べ物だろうか。
北京で北京ダックというのは、間違いない選択だ。全聚徳と大董の両店は北京で最も人気のあるレストランである。定番料理といえば上海で南翔小籠包、南京で大牌檔、西安で肉夾mo(食へんに莫)、成都で火鍋、などがある。三亜や廈門、深圳など沿海都市では新鮮で安い海鮮の露店が人気だ。海外はもっとはっきりしている。韓国焼肉、日本料理、東南アジア料理など新鮮な美食体験ができる。
それから、春節は中国で最重要の伝統的祭日だけに、各種伝統民俗文化も人気となっている。旅行先で濃厚な年越しの雰囲気を体験するのだ。たとえば徳雲社の相声(漫才)は北京で人気の演目だ。成都では「芙蓉国粋」の変臉や、川劇の観劇が多くの観光客を惹きつけている。
(チャイナネット)
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