カナダのトルドー首相は8日、同国空軍が2月22日までに「イスラム国」(IS)を掃討する空爆戦線から離脱し、その替わりにイラク軍訓練のために投入する人数と資源を増やすと明らかにしました。
トルドー首相は同日の記者会見で「イラクとシリアの危機の解決には、政治的解決策が必要だ」と述べ、カナダは今後3年間にわたり、イラクとシリアに16億カナダドル(約12億米ドル)を援助、地域の安全と安定を維持し、人道主義救援を進め、地域の復興を促していくことを明らかにしました。
カナダは、「イスラム国」掃討の為の国際戦線に派遣する軍人を、現在の600人から830人に増やしますが、その任務は戦闘ではなくなります。一方、カナダのCP-140オーロラ哨戒機2機とCC-150Tポラリス空中給油機はこれまでと変わらず地元に駐留を続けます。
トルドー首相は「離脱の決定は、「カナダは最高の方法で地元を支援する」という願いに従って決まったものだ。「イスラム国」空爆は短期の軍事的効果は上がるものの、地域の長期にわたる安定を実現できるものではない」と述べました。
(中国国際放送局)
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