新華網北京1月29日 国防部の楊宇軍報道官は28日、米国のハリス太平洋軍司令官の南中国海に関する発言は歴史的常識に欠け、中国が南中国海諸島及びその付近の海域で主権を保有していることは、十分な歴史と法理上の依拠があると表明した。
ハリス太平洋軍司令官は27日、米国のシンクタンク戦略・国際問題研究センターで講演した際に、米国は継続的に南中国海で中国の主張に挑戦していき、それらの島嶼は中国に属さないと個人的に考えていると述べた。
楊宇軍報道官は次のように述べた。「ハリス将校のこのような発言に、非常に驚かされた。全く歴史的常識に欠けるものだ。」中国が南中国海諸島及びその付近の海域で主権を保有していることは、歴史と法理上の十分な依拠がある。
楊宇軍報道官はまた次のように述べた。中国側は一貫して紛争に関しては、直接の当事国が交渉と協議を通じて平和的に解決し、南中国海の平和と安定は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が共同で擁護すると主張してきている。この問題において、域外の国があれこれと指図する必要はなく、さらには無知な発言で国と国との間を無理に引き裂くことはできない。
「ハリス将校が米国の太平洋軍司令官として、このような無責任ないわゆる『個人的な観点』を表明したことは、形式的に時宜にかなうものではなく、内容的にも完全な誤りだ。個人的な観点を述べる必要がある場合は、次回に公の場で談話を発表する前に、南中国海問題の歴史的経緯について事前に十分に研究することを勧める。」と楊宇軍報道官は述べた。
(新華社より)
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