イギリスの『デイリー・メール』の1月27日の報道によると、科学者はコウモリが冬に過ごす場所を研究していたが、このほど、日本人研究者は四国の山中にある人工トンネルで約4000羽の冬眠中のコキクガシラコウモリを見つけた。
日本の環境学者は、長年にわたりコキクガシラコウモリの冬眠場所を探していた。毎年冬になると、大量のコウモリは姿を消し、場所を特定できていなかったが、ようやくその答えが見つかった。四国の山中にある人工トンネルで、約4000羽のコキクガシラコウモリがぶら下がって体を温め合っていた。このトンネルは山に入るための道で、現在はコウモリが冬眠する洞窟になっている。毎年冬の気温が零度まで下がる時期、コウモリの群れはこの洞窟に隠れて冬眠する。
今回の発見により長年の謎がようやく解け、研究者は喜んでいる。コキクガシラコウモリは1990年代と比べて67%減少し、現在はわずか4万1000羽しかいない。また、群れの数も年々減少している。研究者は、「このコウモリは温かい森の中に生息していたが、近年、環境破壊の影響により生息地の環境が変化したためか、その数は減少している」と話している。
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