韓国KBSテレビの28日の報道内容によると、韓国国防部の金珉奭報道官は同日の記者会見で、「朝鮮はいつでも長距離ミサイルを発射する可能性がある。韓国軍は関連する同行を注視している。朝鮮は現在、航行禁止区域を発表していない。朝鮮の長距離ミサイル発射は、国連安保理決議に背き、地域の平和と安定を脅かす。朝鮮が発射を強行すれば、韓国は国際社会と協力し厳しい姿勢で対応する」と述べた。
韓国メディアは先ほど日本の共同通信社の報道を引用し、朝鮮が長距離ミサイルの発射準備を進めており、早ければ1週間内に発射すると伝えていた。韓国の毎日経済新聞は、「韓国政府は朝鮮の発射場に、間もなく発射する兆しは今のところないとしている。韓国軍は朝鮮が無断で発射する可能性を観察している。過去の3回の核実験後、国際社会の制裁を受けた朝鮮は、長距離ミサイルを発射していた」と報じた。
朝鮮は射程距離1万3000キロの大陸間弾道ミサイルを開発した可能性が高い。これは米国本土を直接攻撃できることを意味する。米国にとって、朝鮮の大陸間弾道ミサイルの脅威は、核兵器を上回るほどだ。韓国慶南大学の梁茂進教授は、「朝鮮はこのほど、ミサイル発射の動向を見せている。核抑止力を強め、核兵器と経済を同時に推進する路線を強調し、米国の対朝政策の失敗を皮肉るといった狙いがある。朝鮮が長距離ミサイルを発射する可能性は70%以上と見ている。国連安保理が朝鮮を制裁する決議案を出した場合、朝鮮は4日内に発射するだろう」と予想した。
中国外交部の華春瑩報道官は28日の記者会見で、「中国側は現在の情勢を高度に注視しており、事の成り行きを深く懸念している。我々は関係者が冷静に現在の情勢に対応し、自制心を維持し、また過激な措置により緊張情勢をエスカレートさせるのではなく、半島の平和と安定の大局を共に維持していくことを願う」と述べた。
韓国の朝鮮日報は28日付の社説で、「中米両国は朝鮮の核問題による制裁で意見を一致させていない。そのため韓国が自衛のため核兵器を開発することが不可避となっている。朝鮮が核武装を終えれば、韓国が過去数十年に渡り心血を注ぎ構築した、南北の軍事バランスが瞬時にして崩壊する」と報じた。朝鮮が韓国に突如核攻撃を仕掛けた場合、米国は対応に力を貸してくれるだろうか?朝鮮日報はこれを悲観視し、「米国のウクライナとシリアにおける行為を見ればすぐに分かることだ。仮に米国が支援してくれたとしても、それはソウルが廃墟と化した後のことだ」と論じた。
(チャイナネット)
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