2016年6月の開園を控えている上海ディズニーランドの周辺エリアで不動産価格の上昇が続いている。不動産価格の査定 評価を専門とする上海城市房地産估価有限公司 データ研発部の邵明浩 プロジェクト主管は上海ディズニーランドの波及効果について、不動産価格への影響が2つの時期にわたって表れたと指摘。1つは計画が確定する前後で、もう1つは着工 建設段階。不動産価格と取引件数はともに大幅に上昇した。
上海ディズニーランドが位置する浦東新区 川沙鎮のある住民は取材に対し、「6年前にこの地域の不動産価格は1平方メートルあたり6000~8000元だったが、いまの商品房(分譲物件)価格は1平方メートルあたり2~3万元と5倍も値上がりした。上海市内との価格差は大きく縮んだ」と話した。
開示情報によると、ディズニー関連セクターとされている川沙エリアの不動産平均価格は、09年の1平方メートルあたり1万1153元から昨年には2万9264元に上昇。値上がり幅は162.3%と、上海市全体の101%を上回った。価格がもっとも高い地域では1平方メートルあたり3万9700元に達している。ただ、市中心部から離れていることもあり、このところは上げ幅が縮小。15年の上海市全体の不動産価格上昇率が18.82%だったのに対し、川沙エリアは2.46%にとどまった。