:
財経観察:国際金価格の動向はどうなのか
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-01-04 15:53:15 | 新華網 | 編集: 谢艳

   新華網北京1月4日  新華社の記事によると、昨年末に米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを発表し、投資家は事前に予想していたとはいえ、この決定の公表を受けて、国際黄金市場の電子取引は依然として比較的大きな反応を示した。2015年に国際金価格は3年連続下がった。2016年の国際金価格を展望し、下落の要因がなくなり、底をついた後にリバウンドする市場の動きが見られるのだろうか。これに対し、業界関係者は楽観視していない。

   かつて2013年の金価格暴落を正確に予測した米ゴールドマン・ サックス・グループのジェフリー・カリー氏は、次のような見通しを示した。金価格にとっては、最大の試練はこの後に訪れる。金価格は1オンス1,000ドルの心理的なボーダーラインを割り、且つ低水準が相当長い期間、継続する。

   黄金市場に影響する多くの要因を見ると、2015年に金価格の動向を左右した主な要因は、米国と欧州の通貨政策の変化及び市場予測によって生じた米ドルの大幅な上昇、世界的な低インフレ、世界経済の成長鈍化に伴う実物資産の金の需要減少、地縁政治リスクの多発などだ。前の2つの要因は金価格がほぼ6年ぶりに最安値を記録した決定的な要因と言える。

   ミシガン大学量的経済学研究会がこのほど、公表した年度報告書は、2017年に米国の消費者物価指数(CPI)(食品とエネルギー価格は除く)の上昇幅はいずれも2%を超えないと予測している。

   今までとは違い、FRBが新たな利上げのプロセスをスタートさせたのは、高インフレに対応するためではなく、金融危機前の金融政策の常態に徐々に戻すためだ。これは黄金価格の上昇を支援するもう一つの重要な要素である量的緩和政策がさらに遠ざかったことを疑いなく意味している。

   予見できるのは、FRBの利上げが予想されるなかで、黄金市場がしばらく苦しい時期を経験せねばならないということだ。

 

関連記事:  

財経観察:米国連邦準備制度理事会の利上げはその他の経済体にどういった影響を及ぼすのか

新華網日本語

財経観察:国際金価格の動向はどうなのか

新華網日本語 2016-01-04 15:53:15

   新華網北京1月4日  新華社の記事によると、昨年末に米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを発表し、投資家は事前に予想していたとはいえ、この決定の公表を受けて、国際黄金市場の電子取引は依然として比較的大きな反応を示した。2015年に国際金価格は3年連続下がった。2016年の国際金価格を展望し、下落の要因がなくなり、底をついた後にリバウンドする市場の動きが見られるのだろうか。これに対し、業界関係者は楽観視していない。

   かつて2013年の金価格暴落を正確に予測した米ゴールドマン・ サックス・グループのジェフリー・カリー氏は、次のような見通しを示した。金価格にとっては、最大の試練はこの後に訪れる。金価格は1オンス1,000ドルの心理的なボーダーラインを割り、且つ低水準が相当長い期間、継続する。

   黄金市場に影響する多くの要因を見ると、2015年に金価格の動向を左右した主な要因は、米国と欧州の通貨政策の変化及び市場予測によって生じた米ドルの大幅な上昇、世界的な低インフレ、世界経済の成長鈍化に伴う実物資産の金の需要減少、地縁政治リスクの多発などだ。前の2つの要因は金価格がほぼ6年ぶりに最安値を記録した決定的な要因と言える。

   ミシガン大学量的経済学研究会がこのほど、公表した年度報告書は、2017年に米国の消費者物価指数(CPI)(食品とエネルギー価格は除く)の上昇幅はいずれも2%を超えないと予測している。

   今までとは違い、FRBが新たな利上げのプロセスをスタートさせたのは、高インフレに対応するためではなく、金融危機前の金融政策の常態に徐々に戻すためだ。これは黄金価格の上昇を支援するもう一つの重要な要素である量的緩和政策がさらに遠ざかったことを疑いなく意味している。

   予見できるのは、FRBの利上げが予想されるなかで、黄金市場がしばらく苦しい時期を経験せねばならないということだ。

 

関連記事:  

財経観察:米国連邦準備制度理事会の利上げはその他の経済体にどういった影響を及ぼすのか

010020030360000000000000011100521349761361