サウジアラビアが主導する多国籍連合軍は2日、当日14時から、イエメンでの停戦状態を終了すると発表しました。
連合軍は声明で、「イエメンのハディ大統領の要請に応じ、去年12月15日に停戦を発表したのは、政治手段によるイエメン衝突の解決と、和平交渉の環境作りのためであった。しかし、フーシ派武装組織及びサレハ前大統領の支持派は停戦協定をたびたび無視し、サウジアラビア領内の都市にミサイル攻撃を行い、また、連合軍による占領地域への人道援助物資の搬入を阻止したうえ、占領区域内のイエメン住民を逮捕、殺害した」と、フーシ派武装組織らを非難しました。さらに、「フーシ派武装組織とサレハ前大統領の支持派は、停戦と和平交渉に対して誠意を示すどころか、むしろ停戦実現を利用して目的達成を図っている」と指摘しました。
なお、フーシ派武装組織が2014年9月、イエメンの首都サヌアに続き、南部地区を武力で奪取したことで、ハディ大統領はサウジアラビアへの逃亡を余儀なくされ、現在なお避難生活を送っています。
(中国国際放送局)
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