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北宋・蘇東坡の「レシピ」初公開 トンポーロウは「お湯で煮込む肉」だった
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-12-07 20:42:18 | 人民網日本語版 | 編集: 张一

母親から「東坡肘子」の作り方を学ぶ無形文化遺産の継承者・曹紹明氏

清朝・道光壬辰年に完成した眉山三蘇祠「三蘇全集」

  2年あまりの歳月をかけて、三蘇祠(四川省眉山市)の大改修が行われると同時に、明清時代の古書も再整理された。このうちの一冊「蘇東坡全集」が、三蘇祠研究部の徐麗部長の眼に止まった。徐部長は、「同書に載っていた『トンポーロウ(東坡肉)』のレシピを初公開する。この古い資料は、北宋時代の詩人・蘇東坡(蘇軾)が肉を調理し、酒を醸造し、粥を煮ることが得意だっただけではなく、正真正銘の美食家であったことを証明している。だが、現在に伝わっているトンポーロウが蘇東坡によるオリジナルではなかった。意外にも、古書で紹介されているトンポーロウは、お湯でゆっくりと豚肉を煮込んだもので、かなり味は淡白で、現代のトンポーロウとは見た目も味も大違いの料理のようだ」と指摘した。華西都市報が伝えた。

    眉山東坡肘子

  〇「レシピ」初公開 トンポーロウはもともと大変淡白な味だった!

  長年にわたり蘇東坡文化を研究している徐部長は、「トンポーロウという名前は、確かに蘇東坡が名づけたものだが、蘇東坡によるオリジナル料理ではないようだ。我々の研究によると、トンポーロウは古い時代から作られており、特に眉山地区ではかなり人気の高い料理だった。蘇東坡は、黄州に左遷させられた後、記憶の中の『母の味』を想いだしながら、個人的な好みを加え、この料理を完成したと思われる」との見方を示した。

  「蘇東坡全集」には、トンポーロウのレシピのほか、「食豆粥頌」「東坡酒経」「老饕賦」なども収録されている。徐部長によると、これらの資料はいずれも、蘇東坡が肉を調理し、酒を醸造し、粥を煮ることが得意だっただけではなく、正真正銘の美食家であったことを証明しているという。蘇東坡は、肉だけではなく野菜も好み、豊湖のほとりで採れる藤菜(フジナ)を杭州西湖のジュンサイに見立てた。彼にとって、野菜は鶏・鴨・魚の肉よりずっと美味しかった。徐部長は、「蘇東坡の創作した美食に関する詩は百編を上回る。彼は正真正銘の美食家といえよう」と指摘した。

  これらの古書は、今回特別に初公開されるが、今後は三蘇祠で保管され、展示される可能性はないという。

 

(人民網日本語版)

 

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新華網日本語

北宋・蘇東坡の「レシピ」初公開 トンポーロウは「お湯で煮込む肉」だった

新華網日本語 2015-12-07 20:42:18

母親から「東坡肘子」の作り方を学ぶ無形文化遺産の継承者・曹紹明氏

清朝・道光壬辰年に完成した眉山三蘇祠「三蘇全集」

  2年あまりの歳月をかけて、三蘇祠(四川省眉山市)の大改修が行われると同時に、明清時代の古書も再整理された。このうちの一冊「蘇東坡全集」が、三蘇祠研究部の徐麗部長の眼に止まった。徐部長は、「同書に載っていた『トンポーロウ(東坡肉)』のレシピを初公開する。この古い資料は、北宋時代の詩人・蘇東坡(蘇軾)が肉を調理し、酒を醸造し、粥を煮ることが得意だっただけではなく、正真正銘の美食家であったことを証明している。だが、現在に伝わっているトンポーロウが蘇東坡によるオリジナルではなかった。意外にも、古書で紹介されているトンポーロウは、お湯でゆっくりと豚肉を煮込んだもので、かなり味は淡白で、現代のトンポーロウとは見た目も味も大違いの料理のようだ」と指摘した。華西都市報が伝えた。

    眉山東坡肘子

  〇「レシピ」初公開 トンポーロウはもともと大変淡白な味だった!

  長年にわたり蘇東坡文化を研究している徐部長は、「トンポーロウという名前は、確かに蘇東坡が名づけたものだが、蘇東坡によるオリジナル料理ではないようだ。我々の研究によると、トンポーロウは古い時代から作られており、特に眉山地区ではかなり人気の高い料理だった。蘇東坡は、黄州に左遷させられた後、記憶の中の『母の味』を想いだしながら、個人的な好みを加え、この料理を完成したと思われる」との見方を示した。

  「蘇東坡全集」には、トンポーロウのレシピのほか、「食豆粥頌」「東坡酒経」「老饕賦」なども収録されている。徐部長によると、これらの資料はいずれも、蘇東坡が肉を調理し、酒を醸造し、粥を煮ることが得意だっただけではなく、正真正銘の美食家であったことを証明しているという。蘇東坡は、肉だけではなく野菜も好み、豊湖のほとりで採れる藤菜(フジナ)を杭州西湖のジュンサイに見立てた。彼にとって、野菜は鶏・鴨・魚の肉よりずっと美味しかった。徐部長は、「蘇東坡の創作した美食に関する詩は百編を上回る。彼は正真正銘の美食家といえよう」と指摘した。

  これらの古書は、今回特別に初公開されるが、今後は三蘇祠で保管され、展示される可能性はないという。

 

(人民網日本語版)

 

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