IMFが今年8月に発表したリポートによると、2010年の見直し以来、人民元の国際的な使用規模は大幅に拡大していることが明らかになった。IMFスタッフが先ごろ理事会に提出した5年に1度の見直しに関する文書では、人民元は「自由に利用可能」という要件を満たしているとの指摘がある。
交通銀行の連平チーフエコノミストは先ごろ、専門的かつ技術的な観点から見て、人民元は上記の要件をほぼ満たしており、SDR入りが可能だとの見方を示した。北京大学金融証券研究センターの曹鳳岐主任は、「人民元のSDR採用は自然の流れだ」と語った。
人民元のSDR入りはほぼ確定的となったが、構成通貨のウェイトが気になるところだ。IMFの暫定報告では、人民元のウェイトは14~16%前後と、ポンドや円を上回る見通しだ。連平氏は、人民元のウェイトは15%前後に達する可能性があり、人民元のSDR入りにより、その他の4通貨の割合も相応に低下する見込みだとしている。
一方で、IMFの最終決定では各評価指標の割合が大幅に引き下げられる可能性があり、これまでの人民元のSDR構成通貨でのウェイトの想定値は高いとの見方も少なからずある。オランダING銀行は人民元のSDR構成通貨でのウェイトが9.2%にとどまると予測している。
(チャイナネット)
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