【新華社北京11月25日】ロシアが発射した巡航ミサイルとの「衝突」を避けるため、イラク北部・クルド人 自治区の2ヶ所の主要な民用空港が23日から2日間「休業」に入り、空港を出入りするすべてのフライトがいずれもキャンセルとなった。
巡航ミサイルはカスピ海に駐留していたロシア軍の軍艦から発射され、イランとイラクの領空を相次いで経由して、最終的にシリア国内に到達する。
イラク民航部門は23日、「ロシアの巡航ミサイルと爆撃機の通過(当地)によって」、乗客の安全を保護するため、イラク政府は同日早朝8時からエルビル空港とスレイマニヤ空港を離着陸するすべての航空便の運航を48時間にわたり一時的に閉鎖することを決定した声明を発表した。
スレイマニヤ空港の責任者、タヒール・アブドゥラ氏は一時的な空港閉鎖は「ロシアによるシリアに潜伏する『イスラム国』の攻撃目標へのミサイル攻撃強化」に対応するためだと説明した。
ロシアは現時点でこの情報を確認していない。ロシア国有通信社RIAの報道によると、カスピ海に駐留していたロシア戦艦は20日、巡航ミサイル18発を連続して発射し、シリアの3省でテロ組織の攻撃目標7カ所を爆破した。
イラクに駐屯する米軍のスティーブ・ウァレン報道官は同日、 クルド人自治区の空港閉鎖の原因は「米軍の行動ではない」と述べた。
(新華網日本語)
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