昨年と異なるのは、李総理が域外国に対して南中国海の平和 安定維持に向けた域内国の努力を尊重し、支持し、積極的で建設的な役割を発揮し、地域情勢の緊張を招く行動をとらないことを約束するよう呼びかけたことだ。
事実は雄弁に勝る。南中国海情勢の新たな不確定要因はまさに域外国の介入だ。過去1年間、米国は絶えず国際世論を撹乱し、南沙(英語名スプラトリー)諸島での中国の合法的な建設事業に「軍事化」の罪名を着せようとしてきた。「国際法」と「国際ルール」の支持を名目に、フィリピンが一方的に提起した国際仲裁に策応してきた。米国はさらに中国の島 礁に不法に偵察機を飛ばし、中国政府の許可を得ずに中国の南沙諸島の近隣海域に軍艦を派遣した。
米側は南中国海でいわゆる「常態化巡航」を行うと公然と言い放ち、同盟国を参加させようとさえしている。米側は中国に対する示威と同時に、フィリピンの海上部隊整備を公然と支持してもいる。
米側の言動はすでに南中国海の平和に悪影響をもたらしている。フィリピンは米国の誤ったシグナルの下、強引に仲裁を推し進め、南中国海問題の国際問題化の道を突き進んでおり、さらなる挑発行動をとる可能性もある。域内国は米国の巡航行動が軍事衝突を引き起こし、地域情勢に可変的要素をもたらすことを一様に懸念している。
中国は地域の平和を維持する重要なパワーであり、この危険な趨勢を強く懸念している。東アジアサミットでの李総理の発言は米国に対する厳正な警告だ。米国は南中国海をかき乱すのを止め、真に国際法にのっとって南中国海の航行と飛行の自由を行使し、維持しなければならない。国際社会は道理を重んじる。道義を翻弄する権利はどの国にもない。南中国海問題において、米国は言動を慎まなければならない。
(人民網日本語版)
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