【新華社クアラルンプール11月24日】国務院の李克強総理は現地時間の11月23日午前、クアラルンプールの宿泊先のホテルで中国マレーシア経済ハイ レベル・フォーラムに出席し、また『中国とマレーシアの協力が新たな段階に入るよう推進させよう』と題する基調演説を行った。マレーシアのザビド副首相が同伴して出席した。
李克強総理は次のように表明した。中国人民は数千年にわたり平和や開放、包容を一貫して求めてきた。中国・明代の航海家・鄭和が当時世界最先端の船団を率いて七下西洋(7回の西洋下り)をしており、かつてマラッカを5回訪れたことがある。鄭和の使命とは平和を促進し、友誼を増進させることで、中華民族の伝統文化における「和を以て貴しと為す」の真髄を体現した。我々はこの良き伝統を受け継いで、各国と平和共存をし、共に発展してゆく。
李克強総理は次のように指摘した。現在、中国とマレーシアは経済のモデル転換とアップグレードの重要な段階にある。中国側はマレーシア側と各分野での実務的協力を開拓し、中国-ASEANの善隣友好関係を強固にさせ、発展戦略のドッキングを強化させたい。中国は現在国民経済と社会発展の「第13次五カ年」規画の策定に着手しており、マレーシアはまもなく第11次五カ年計画に入る。双方がドッキングの協力を強化し、ウィンウィンを実現させることは、両国の企業家にとって大いにやりがいがあるので、交通インフラの協力を開拓させねばならない。双方は「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」建設とASEANの相互接続における全体的な計画とを繋ぎ合わせ、インフラ、工業などの分野における生産能力の協力を推進し、貿易規模を一層拡大させるべきだ。中国とASEANは自由貿易区のアップグレード版に関する議定書に署名したばかりだ。中国側はASEANに対するサービス貿易の往来を拡大し、市場参入条件をさらに緩和させ、金融分野の協力を深めて、地域経済と金融の安定を共同で維持することを望んでいる。中国側はマレーシアに500億人民元の適格海外機関投資家(RQFII)金額を提供し、市場原理に基づいてマレーシア国債を購入し、マレーシアで人民元債券を発行する見込みだ。人文交流の基礎を固めていく。また、高等教育機関やシンクタンクなどの分野における協力を深め、留学生の相互派遣の規模を拡大し、観光協力を強化させていく。
ザビド副首相はマレーシアのナジブ首相を代表して式辞を発表し、次のように表明した。世界経済が下押しへ向かうリスクに直面する背景のもと、マレーシアと中国の二国間貿易・投資の勢いが力強く、金融協力が絶えず深まり、人文交流が日増しに活発になりつつあるという前途は、人々を鼓舞させている。マレーシア側は中国側と共に努力し、ASEAN―中国関係の発展を推進させ、両国と地域各国の人民に幸福をもたらせるよう願っている。
(新華網日本語)
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