【新華社北京11月20日】国務院の李克強総理は20日、マレーシアのクアラルンプールに出発し、東アジア協力指導者のシリーズ会議に出席し、マレーシアを正式に訪問する。これは年内に我が国が周辺国との調整を行う重大な外交行動であり、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の関係を推進し、東アジア協力に助力し、中国・マレーシアの全面的な戦略的パートナーシップを深化するために重要な意義を持つ。
中国-ASEAN協力は新しい機会に直面する
李克強総理が出席する第18回中国-ASEAN(10+1)首脳会議は今回の東アジア協力指導者のシリーズ会議の一環だ。中国とASEAN諸国は共に発展途上国として発展を追求する共同目標を持ち、地域の安定と協力を促進する共同責任がある。外交学院の江瑞平副院長は、中国とASEANとの協力は地域全体の協力に著しい作用をもたらし、中国-ASEAN自由貿易区は日本、韓国、インド、オーストラリアなどの国とASEANが自由貿易区交渉を展開するように導く。これらの「10+1」を基盤に、地域の全面的な経済パートナーシップが構築されつつある。
中国-ASEANの協力・発展の勢いは強く、一連のプラス要素が双方の関係の発展のために新しい機会を提供している。特に、中国の「第13次五カ年規画」及び「一帯一路」構想は、中国-ASEANの実務的な協力を深めるために幅広い空間を形成する。
東アジア協力に新しいエネルギーを注ぐ
世界経済の復興は現在、力不足で、経済の発展と民生の改善は東アジア各国が広く関心を寄せる課題となっている。
中日韓首脳会議は11月初めに3年ぶりに韓国ソウルで再開されたことに伴って、東アジア協力の主要経路であるASEANと中日韓首脳会議、即ち10+3メカニズムは新しいエネルギーを得た。
江瑞平副院長は次のように述べた。地域で最も発展の活力を備えた経済体として、中国、日本、韓国の東アジア協力における作用と地位は極めて重要になっている。これより前に、3者関係の発展に雑音が生じ、地域協力戦略において、一部で協調性に欠け、協力とその強度のレベルが低い時期もあった。3カ国首脳会議の再開に伴い、3者関係は緩和する傾向にあり、10+3メカニズムは強化され、東アジア全体の協調と協力の推進において良好な役割を発揮すると見られる。「東アジア運命共同体の形成という時代の命題の前で、中国、日本、韓国は当然、負うべき責任を他者に押しつけることはできない。」
中国とマレーシア協力は新しい段階に再上昇する
李克強総理は今回、マレーシアを訪問する。これは国務院総理に就任後初のマレーシア訪問になる。
2013年に中国とマレーシアは全面的な戦略パートナーシップを確立し、両国関係の発展は急速に進んだ。経済貿易、金融、インフラ、エネルギー資源、製造業などの従来の分野から、宇宙、海上などの新興分野まで、両国の協力の範囲は絶えず拡大している。中国とマレーシアは2017年に二国間貿易額を1,600億ドルに到達させる目標を掲げ、両国の企業界はビジネスチャンスを見出している。
ASEAN諸国の中で、マレーシアは最初に中国と国交を樹立した加盟国で、ASEANと中国が対話を展開する過程を率先して推進してきた国でもある。
(新華網日本語)
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