■企業の設備投資の不足
日本企業の投資計画は楽観を許さないことが、財務諸表からも窺える。トヨタ自動車の15年中間決算の純利益は過去最高を更新したが、海外市場の寄与度が高い。同社の財務諸表によると、15年4~9月の国内販売台数は4万6000台の減少となった。
企業の資本的支出の大幅減が、7~9月の日本経済低迷のもう1つの主因だ。日本企業の設備投資の意欲は2四半期連続で前期比で低下。低下幅は4~6月期の1.2%から1.3%に拡大した。
日銀が発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業がプラス12と、前回6月調査のプラス15から悪化した。うち、機械製造業での悪化が最も顕著で、国内外の市場の需要見通しについて企業が悲観的な見方を持っていることを示している。
(チャイナネット)
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