【新華社アンタルヤ11月17日】第10回20カ国・地域グループ(G20)サミットが16日、引き続きトルコ・アンタルヤで開催された。習近平国家主席はサミットに出席して演説を行い、中国が2016年のG20サミットを主催すると宣言し、来年のサミットにおける全体的な考えと構想について紹介した。
習近平主席は次のように指摘した。中国は来年の9月4日から5日にかけて、第11回G20サミットを杭州で開催する予定だ。中国側は、革新的な成長方式、世界経済・金融ガバナンスの完備、国際貿易と投資の促進、包容・連動的発展の推進といった4つの重点分野からサミットの準備作業を進めてゆく。
サミットに出席した指導者は中国側が2016年のG20サミットを主催することに対し支持の意を表し、中国側の提起したサミットのテーマや準備の重点について一致して同意した。サミットに出席した指導者はまた、国際通貨基金(IMF)の組織改革、税収、反腐敗、国際貿易とエネルギーなどのテーマについて意見を交わし、IMF改革案の早期実施を呼びかけた。
IMF改革について、習近平主席は次のように強調した。IMF改革の目標は新興市場国と発展途上国の代表性と発言権の向上にある。中国側はIMFが近日中に人民元を特別引き出し権(SDR)の通貨バスケットに組み入れることに関する提案を報告することを歓迎する。
反腐敗について、習近平主席はまた次のように強調した。中国は有腐必反、有贪必肃 (腐敗は必ず取り締り、汚職は必ず粛清する)を堅持し、ゼロ容認態度で腐敗を処罰し、反腐敗のための国際協力を強化する。中国側はG20による追逃追贓(国際での逃亡犯やその不法に得た金を追跡する業務)の実務的協力への強化を支援する。
当日、サミットは閉幕し、『G20 アンタルヤ・サミット 首脳コミュニケ』と『G20アンタルヤ・サミットのテロ問題に関する声明」が発表された。
(新華網日本語)
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