11月15日、第10回20カ国・地域グループ(G20)サミットの第一段階会議がトルコのアンタルヤで行われた。中国の習近平国家主席は会議に出席し、「成長の路線を刷新し、発展の成果を共有する」というテーマの重要な演説を発表した。
【新華社北京11月17日】初冬の時期に、地中海に面したトルコ・アンタルヤに世界の眼差しが集まった。古代の東西文明が交差する土地で、世界経済を深く調整する重要な筋目において、世界経済の総量の8割以上を占める20カ国・地域グループ(G20)の指導者が一堂に会し、「共同行動で包容・安定した成長を実現させる」に望みをかけ、世界経済に対し「どう見るか」、世界の成長に対して「どうするか」などの重要な課題を解決する。これらの問題の答えは、世界の発展の行方を決めるだけでなく、我々のすべての人の未来にも影響を及ぼすだろう。
習近平主席は第10回G 20サミットの第1段階会議で重要演説を行い、世界経済を認識する「中国の見方」や世界経済を向上させる「中国プラン」を提起した。演説では鮮明な問題への導きにより、世界経済成長の力不足の背後の伝統的な発展モデルにおける潜在エネルギーの消失や発展のアンバランス、既存の経済ガバナンスのメカニズムの欠陥などの「持病」を深く分析したうえになお、長期的な眼差しと大国の責任により、症状に応じて投薬し、4つの提案を提起して、各国が世界経済の成長を手を携えて促進するために自信と力を注ぎ込んだ。
グローバル化の時代、どの国も自分の都合だけを考えることはできず、一致協力して難関を切り抜けてようやく、困難を排し勇往邁進することができる。現在の世界の大きな特徴とは、つまり各国が相手側には味方がいて、味方には相手がいるといった運命共同体を日増しに結び、調和のとれた協力を行うことが必然的な選択になっていることだ。
大変革の時代、モデル転換とアップグレードは城門を突破して、要害の地を奪い取るが如くで、改革と革新を行ってようやく、勇敢に突き進むことができる。これは中国が急速に発展することのできた成功の要であり、世界経済が苦境から抜け出し、復興を実現させるための根本的なありかでもある。
大調整時代に、試練に対応するにあたり、いかにして雲を突き抜けて霧を拡散させるかは、自信を強めるこそ、はじめて安定した歩みで遠くまで進むことができる。金融危機後に世界経済の進路を導く国家として、中国はチャンスの創造者だけでなく、さらには自信を伝えていく者だ。中国は近年、経済成長下押しの重圧に対して、大規模な活性化政策を実施することなく、方法を転換し、構造を調整する長期路線を選択し、「改革を全面的に深化させ、開放型経済の新体制を確立する決意と行動」をアピールした。
世界経済の復興への道のりは厳しく、前途多難だ。しかし、各国が実務的に行動し、肩を並べて前進する限り、必ず協力とウィンウィンの発展の軌道に沿って、世界経済の雲が退いて太陽が差し込み、陽光が燦爛と輝く素晴らしい明日を迎えることができる。
(新華網日本語)
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