【新華社アンタルヤ11月16日】第10回20カ国・地域(G20)サミットが15日、トルコのアンタルヤで開催された。習近平国家主席はサミットに出席し、『成長路線を刷新し、発展の成果を共有する』というテーマの重要演説を発表した。習近平主席は20カ国と地域がマクロ経済政策の疎通と協調を強化し、改革と刷新を推進し、開放型の世界経済を構築し、2030年までの持続可能な発展に向けた議事日程を着実に実行することを強調した。
現地時間午後4時30分にサミットは開幕した。トルコのエルドアン大統領が議長を務めた。出席者はまず起立し、パリの連続襲撃事件の被害者を黙祷した。今回のサミットは「共同で行動し、包括的で安定した健全な成長を実現する」が主題になる。出席者は世界経済の動向をめぐり、全面的な成長戦略、就業及び投資などの議題について意見を発表した。
習近平主席は演説で次のように指摘した。20カ国と地域の任務は、世界経済の成長を促進することだ。20カ国と地域は目に見える問題点に対処して成長を安定化させると同時に、抜本的な解決方法で、長期的なエネルギーを注入しなければならない。従来の成果を着実に実行すると同時に、新しい共通認識を結集させなければならない。国内で施策を講じ、自国の事柄を適切に行い、協力に精力的に取り組み、試練に共同で対応しなければならない。
習近平主席は次のように提言した。第一、マクロ経済政策の疎通と協調を強化し、政策と行動の結束力を固める。第二、改革と刷新を推進し、世界経済の長期的な成長の潜在力を高める。第三、開放型の世界経済を構築し、国際貿易と投資の活力を引き出す。第四、2030年までの持続可能な発展に向けた議事日程を着実に実施し、公平で包括的な発展のために協力なエネルギーを注入する。
習近平主席は次のように指摘した。国際通貨基金(IMF)の特別引出権の審査報告書は人民元は「自由に使用可能な通貨」の基準に適合していると指摘し、特別引出権の通貨バスケットに加えるように提言している。中国はこれに歓迎の意を表し、この措置は特別引出権の代表性と吸引力を高めるためにプラスになり、国際通貨システムの改善に有益にもなり、世界の金融の安定を維持すると受け止めている。中国は11月末にIMF執行取締役会会議でポジティブな結果が得られることに期待する。
出席者は次のように表明した。各国と各地域は、マクロ政策の協調を強化し、世界の経済の成長エネルギーが不足している問題に対応しなければならない。不均衡の問題を解決するため、社会保障システムを改善し、中低所得者層の購買力を増強することが求められる。国際金融への監督管理を強化し、国際金融機関の改革を急ぐ必要がある。国際社会は団結して協力し、テロリズムを共同で取り締まるべきだ。
会議でまた、発展、気候変動、テロリズム対策、欧州難民危機などの課題に対する討論も行われた。
(新華網日本語)
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