【新華社北京11月12日】10日に開催された中央財経指導グループ第11回会議で、習近平総書記は次のように強調した。全体の需要を適度に拡大すると同時に、供給側の構造改革の強化に注力し、供給システムの質と効率の向上化に取り組み、経済を持続的に発展させるエネルギーを増強し、我が国の社会的生産力の水準が全体的に上昇するように推進する。
構造改革とは何かを簡単に述べると、体制とメカニズムの改革を通じて、経済構造のモデル転換とアップグレードを実現することだ。供給側の構造改革について、華夏新供給経済学研究院の賈康院長は、供給の視点から構造を改善し、効果的な供給を増やす中長期な視野のマクロコントロールを実施することを強調しているとの見方を示した。
新常態のもとで、構造調整は一つの大きな軸となるロジック、構図、動向であり、中国がこれを回避することは不可能で、必ず着手しなければならない変革だと言える。
「構造改革は今後の改革の核心であり、我が国の経済がモデル転換とアップグレードを実現できるかどうかが試される重要ポイントでもある。新しい成長軸を積極的に探し出して育成し、構造改革を通じて推進し、需要構造、投資構造、都市と農村の構造、地域構造、産業構造、分配構造などの方面から力を入れる必要がある。」国家行政学院経済学部の張占斌主任はこう指摘した。
中国は今後、特に「第13次五カ年計画」期間に、構造改革をどのように推進していくのか。今回の会議で2つの経路を明確化した。
——突出した問題に対して、重要ポイントを捉え、過剰生産能力の効果的な抑制を促進し、産業構造の改善と再編を促進し、コストを軽減しなければならない。また企業が競争優位性を維持できるように支援し、不動産在庫を減少させ、不動産業の持続的な発展を推進し、金融リスクを防止し、低減する必要がある。
——社会的生産力の解放と発展を堅持し、経済建設を中心とする方針を揺らぐことなく堅持し、五位一体の全体計画を堅持することで、資源配置における市場の決定的な作用を発揮し、各方面の積極性を引き出す。
「『第13次五カ年計画』で各項目の構造改革措置をより一層、細分化する必要がある。例えば、過剰生産能力の問題について、支援と抑制をバランス良く実施し、立ち遅れた生産能力を断固として淘汰し、先端の過剰生産能力についても積極的に消化しなければならない。さらに、国際協力に合わせて適度に移転する必要がある。」と張占斌主任は説明した。
清華大学国情研究院の胡鞍鋼院長は次のような見解を示した。「第13次5カ年計画」期間に経済構造の改善を実現し、需要構造において、経済発展を特に消費などの内需により多く依存させてけん引し、投資構造を最適化し、投資効率を向上させる必要がある。産業構造において、経済発展をサービス業と戦略的新興産業により多く依存させて導き、循環経済とグリーン産業の発展に注力しなければならない。新しいタイプの工業化、新しいパターンの都市化、農業の現代化及び生態文明建設が緊密に結び付くように推進し、経済のモデル転換の発展、アップグレードの発展を促進しなければならない。
(新華網日本語)
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