アジアでの新たなインフラブームの一端をけん引するのが、中国が中心となって創設した1000億ドル規模のアジアインフラ投資銀行(AIIB)だ。中国はまた、インフラ整備向けに400億ドル規模のシルクロード基金の設立も進めるほか、主要新興5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)が参加した500億ドル規模のBRICS銀行設立も主導した。
日本もこれを黙って見てはいない。安倍晋三首相は10月、中央アジア5カ国を歴訪。日本の建設業界幹部も首相と共に、中国のシルクロード構想で注目されている地域を視察した。安倍首相は2013年に、2020年をメドにインフラ輸出を10兆円から30兆円に増やすと表明している。
日中両国に加え、アジア開発銀行(ADB)や世界銀行など、国際金融機関によるインフラ整備資金の供与もよく見られる。ADBは今年の改革で貸出能力を50%拡大した。世界銀行も今年5月にインドネシアに新たに110億ドルの貸出を表明したが、世界銀行としては最大規模だという。
(チャイナネット)
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