中国の消費者志向型経済へのリバランスが世界の多くの企業を慎重にさせているが、悲観主義者でも中国の1年に1度の通信販売イベントを眺めれば、中国人消費者の購買力に強い印象を受けることは確実だ。「環球時報」が英国ロイター社の報道として伝えた。
一部の若い人たちが始めた「ダブル11」(11月11日)は、当初は独身生活を祝うものだったが、全国に広がるうちに、徐々に通信販売の一大ショッピングイベントへと変質していった。今年のダブル11は売上高の新記録を達成するとみられる。調査会社ニールセンがまとめた最新の調査結果によると、回答者のネットユーザー約1千人のうち、56%が「今年の出費は2014年を超える見込み」と答えた。一人あたり平均予定消費額は1761元(約3万4156円)で、前年より22%増えた。この数字が現実のものになれば、アリババ(阿里巴巴)は今年、ダブル11の売上高が初めて100億ドル(約1兆2336億円)を超えることになる。ニールセン中華圏の責任者は、「中国の所得水準とインターネット普及率は絶えず向上しており、これは自然な成り行きだ」との見方を示す。
今年は1千を超える小売ブランド、330都市の企業 店舗18万社がアリババのダブル11イベントに参加する。ダブル11は国内ブランドの一大盛典にとどまらず、米国、欧州、日本、韓国など25カ国の5千ブランドも参加を予定する。
調査によると、回答者の60%が、「今年は海外製品の購入を考えるかもしれない」と答えた。ニールセンは、「中国人消費者がますます経験豊かになり、高品質で優れた製品に対するニーズも上昇している。こうした流れとぴたりと符合するのは、ますます多くの中国人消費者が海外通販に目を向け始めていることだ」と指摘する。
(人民網日本語版)
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