国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は17日、貧困撲滅のための国際デーにちなんでメッセージを発表し、持続可能な開発のための2030アジェンダの実現に向かって、加盟国同士の協力の下、貧困と差別を撲滅するよう呼びかけました。
パン事務総長はメッセージで、「今年の貧困撲滅のための国際デーは『持続可能な開発の未来を構築する:貧困と差別を共に撲滅しよう』をテーマにし、人類という大家族の中で置き去りにされた人々に一層関心を寄せるよう強調している。ミレニアム開発目標の実現に向けて努力する中、全世界は極度の貧困状況の減少という作業において大きな進展を遂げ、これまでの25年間に、10億人以上が貧困から脱することができている。しかし、これらの進歩はすべての人に恩恵をもたらしたわけではなく、9億人以上の人が相変わらず極度の貧困の中で暮らしており、さらに多くの人が赤貧状態に陥る可能性を有している。ほかにも、気候変動や暴力衝突、その他の災害などにより、すでに収めた多くの成果も台無しになってしまう可能性がある」と指摘しました。
パン事務総長はまた、「世界各国の指導者は、持続可能な開発のための2030アジェンダを採択し、規定された時間内にあらゆる形の貧困を撲滅することで合意した。その合意を無にせぬために、あらゆる形の差別を取り除いて行かなければならない」と述べました。
(中国国際放送局)
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