黄頌平報道官は、これらの製品の輸出が伸びを維持していることについて、「製品構成の改善、成長モデルの転換と高度化、ハイエンド設備製造と高付加価値製品の輸出を重視していることの表れ」だと指摘。「過去35年間の伝統的な加工貿易のビジネスモデルが、今後の成長モデルとして既にふさわしくないものになっている」としている。
先日の「中国マクロ経済フォーラム」で、国家発展改革委員会(発改委)学術委員会の張燕生秘書長は、「中国の貿易会社と貿易構造、ビジネスモデルはいずれも変化しつつあり、対外貿易のモデル転換は痛みを伴う転換期に入っている」との見方を示した。
中国の対外貿易は、低コストの労働力と土地、技術に依存する黄金時代が過ぎ去りつつあり、改革と「中国製造」から「中国智造」への転換を迫られている。「現在の国際市場の環境が複雑さを増すなか、対外貿易の成長ペースは鈍化している。これは貿易のモデル転換と高度化に大きな空間的時間的余地を提供するため、充分な準備を整えることができると言える」。
商務部研究院の白明研究員は、中国経済の成長エンジンについて、「要素」や「投資」から「イノベーション」へ転換させる必要があり、対外貿易も「イノベーション」を新たな原動力にする必要があると指摘。中国は世界の製造業大国であるが、製造業の発展は研究開発に左右される。我々は基礎的研究を強化する一方で、海外の先端技術を導入し、それを基盤とした2次的イノベーションを加速する必要があるとの見方を示した。
(チャイナネット)
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