第70回国連総会が行われている1日、国連設立70周年を記念して、「国際平和と安全維持」というテーマのハイレベル討論会が行われました。パン・ギムン国連事務総長とリュッケトフト国連総会議長は、国際社会が『国連憲章』の趣旨を振り返り、新たな活力を注ぐよう呼び掛けました。
パン事務総長はあいさつで、「グローバル化、都市化、移民、人口構造の変化など世界は絶えず変化し、気候変動、ネット犯罪、流行病など新たな脅威も続出している。世界は絶えず変化しているが、『国連憲章』は依然として私たちが共に進歩していくための基盤だ」と述べました。
また、パン事務総長は、国際社会が衝突防止を更に重視し、対話を通して紛争を平和的に解決し、平和建設を強化し、衝突の根源に対応するよう呼びかけました。その上で、「共に努力すれば、絶望の中で希望を見つけ出すことができる。これが国連設立の精神だ。国連成立70周年を機に、多くの地球規模の難しい課題に直面する中、国連精神を再び喚起する必要がある」としました。
リュッケトフト国連総会議長は、「持続的な平和を捜し求めることが70年前に国連が設立された原動力だ。現在、依然として世界各地で衝突が続き、戦乱に多くの市民が巻き込まれている。国連は更に努力し、その使命を果たさなければならない。国連総会は、近いうちに平和維持活動の改革と難民危機への対応について、それぞれ討論会を行う予定だ。国際社会は引き続き『国連憲章』の目指す未来に向って進むべきだ」と呼び掛けました。
（中国国際放送局）
関連記事：
