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【新華社北京8月31日】中国経済は近年、徐々に転換期に移行していく「ニューノーマル」(新常態)に入り、一挙手一投足がいずれも世界経済と密接に関連している。未来学者で、米国フロリダ州立大学のダヴィ・ホール教授はこのほど、記者の特別取材を受けた際に、中国経済の成長スピードは欧米を遥かに上回り、世界経済の安定と発展維持に重大に貢献する作用を発揮していると表明した。ホール教授はまた、2030年までに、中国が本段階のイノベーションに関する改革を完成し、世界を再構築するとの見通しを示した。ホール教授はさらに、中国がより一層、成長し続けることを望むならば、イノベーション分野により注目し、経済成長の新しい原動力を提供する必要があると指摘した。
中国の2015年上半期のGDPの成長スピードは7%で、経済運行スピードは緩慢になっている。ホール教授はこれを中国経済が下向きになるシグナルではないと受け止めている。
ホール教授はさらに、次のように補足した。中国の膨大な経済体量と相対的に高速な成長は、世界経済の安定と前進に軽視できない作用をもたらしている。これに加えて、中国の巨大な消費市場は世界の主要経済体の輸出入総額と直接、関係しているため、中国経済と世界経済に緊密な連動性が形成されている。
中国でイノベーション促進のために推進される一連の改革施策について、ホール教授はそれが中国経済の未来の高度成長を後押しする力になると指摘し、「『中国製造』から『中国創造』への移行は容易ではありませんが、完成後は巨大な収穫を得ることができます。これは母親が子供を出産するのと同じで、その過程は苦痛ですが、子供の誕生の喜びがすべてを補えます。」と述べた。
ホール教授は記者に、中国と世界は現在、この「分娩」の変革期にあると説明した。ホール教授はさらに、2020年から2030年にかけて中国でこの転換がほぼ完了し、それと同時に世界の変革を促進すると予測している。
(新華網日本語)
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