【新華社北京8月14日】中英戦略対話が13日北京で行われ、中国の楊潔チ国務委員と訪中したイギリスのハモンド外相が共同で主宰した。今回の対話はちょうど習近平主席の10月のイギリス公式訪問の前にあたる。専門家は、対話では積極的なシグナルが放出され、中英関係が秋に新たな1ページを迎える見通しだとの見方を示している。
ここ数年、中英の経済貿易、人文などの分野における協力の傾向は良好な状況にある。中英貿易の伸び率は上昇し、すでに中欧貿易の伸び率を上回った。2014年には、中英の貨物貿易額は800億ドルを突破し、伸び幅は15 . 3%に達しており、イギリスはオランダを超えて中国のEUでの2番目の貿易パートナーとなっている。
これに対し、中国・国際問題研究院欧州研究所の崔洪建所長は次のように表示した。中英両国の経済にはたいへん強い相互補完性がある。イギリスはサービス業、金融、貿易といった面で優位性が比較的強く、産業転換とアップグレードの時期にある中国は、まさにこれらの分野の発展が必要なため、中英の協力の潜在力は巨大だ。
中国が提案するアジアインフラ投資銀行(AIIB)や「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」、第三市場の開拓における生産能力の協力などに対し、イギリス側は積極的に応えている。今年3月、イギリスは西側諸国の中でAIIB加入を率先して発表した。
中英関係の新たな位置づけの打ち出し、両国関係の新しい青写真の制定、実務的協力の新たな前途の切り開き、新しい国際協力の新モデル樹立は、習近平主席がまもなく展開する訪英の行程に対する中国側の期待だといえる。「我たちは習近平主席の公式訪問をきっかけとして、二国間関係を新たなレベルに高めてゆけるよう期待しています。」とハモンド外相は語っている。
(新華網日本語)
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