【新華社キャンベラ8月14日】オーストラリアの数人の経済学者は13日、新華社記者の取材を受けた際に、中国政府による人民元の対米ドル中間レート(基準値)設定体制の改善は、中国経済の実際の状況に適合し、人民元をより一層の市場化にさせる措置であり、国際社会の期待と一致していると表明した。
シドニー大学、オーストラリア-中国関係研究院のジェームス・ローレンス副院長は、次のような見解を示した。中国中央銀行がこの決定を下した目的は、人民元を切り下げることではなく、市場に決定的な作用を発揮させることだ。経済理論と実践から、さらにフレキシブルな人民元為替レートは中国と世界経済のより一層の安定にプラスになることが示されている。
ローレンス副院長は、次のように述べた。今回の人民元の対米ドル中間レートの設定体制の調整に対する討論は現在、人民元の切り下げに集中し、重要な点、即ち人民元為替レートがよりフレキシブルに変動することが軽視されている。人民元為替レートが今後、より自由に上下に変動することは、中国と世界経済に大きなメリットをもたらす。米ドル、ユーロ、日本円はいずれもフレキシブルな通貨だ。
ローレンス副院長はまた、次のように強調した。国際通貨基金の特別引出権(SDR)の通貨バスケットに採用されるためには、人民元為替レートの変動性は十分に重要と言える。よりフレキシブルな為替レートシステムによって、中国の外国人投資家への開放がより容易になり、中国経済はますます開放され、人民元がSDR通貨バスケットに採用される理由がますます増える。
(新華網日本語)
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