【新華社北京8月13日】中国証券網によると、数日前に実施された人民元の対ドル相場基準値の切り下げについて、中央銀行貨幣委員会の樊綱委員は13日、メディアの取材を受けた際に、人民元の切り下げという見方に同意しないと表明した。
樊綱委員は、次のように説明した。人民元の切り下げは、米ドルだけを見ると、実際の有効レートにおいて、人民元はその他の通貨バスケットと比較して価値は下がっていない。このため、人民元は現在、事実上バランスの取れた状況にある。今回の人民元の対ドル相場基準値の切り下げから、人民元の為替レートが体系的に変化し、中間価格を中央銀行が決定するのでなく、市場によって誘導され、マーケットメーカーが参与するという動きを見ることができる。
樊綱委員はまた、次のように説明した。以前は人民元の米ドルの変動に左右されない状態こそが不均衡で、前期段階では人民元は米ドルとともに上昇し過ぎた。このために、現在は調整を行い、実際の為替レートにおいて、人民元はよりバランスが取れていると言える。
(新華網日本語)
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