【新華社北京7月28日】伝統的な酸梅湯は主にウメの実の薫製、サンザシに水と砂糖を加えて煮る。酸梅湯が脂肪を分解するのは、ウメの実の薫製とサンザシがアルカリ性食物で、体内の酸アルカリ度を調節し、胃腸に蓄積した脂肪を分解できるからだと考える人もいる。
実際に、食物の酸アルカリ性は人体の酸アルカリ性に影響を及ぼすことはできない。個別の研究で、日常的に大量の酸性食物を摂取すれば、酸代謝物が増加し、人体の酸アルカリ性のバランスに影響を及ぼすことが示された。一方で、事実上、我々の身体はある日、500グラムのアルカリ性食品(例えば、ウメの実の薫製)を食べたことによって、アルカリ性に変わることはない。人体自体に強力な調節システムがあり、酸アルカリ性のバランスを維持することによって、体液が正確に弱アルカリ性の範囲に留まるように作用している。したがって、酸梅湯という飲料を飲んで人体の酸アルカリ度を変化させたいと考えるのは妥当ではない。
別の研究で、ポリフェノール類の抗酸化物質を豊富に含む野菜と果物を多く摂取すると、コレステロール値を下げ、高血压を緩和する作用があり、心臓血管の健康に有益であることがわかった。酸梅湯を時々飲むと、摂取した一部の栄養のバランスを取るためには良いが、コレステロール値を下げるために、酸梅湯に依存してはいけない。
酸梅湯は普通の飲料にすぎず、市販されている酸梅湯飲料は往々にして糖分が多く、飲みすぎると健康を害する。酸梅湯を暑さを和らげる飲料として、たまに飲むのは良いが、健康食品としての効能については、深く信じない方が良い。
(新華網日本語)
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