中国国家観光局は、今年1月に開催された「全国観光工作会議」において、「全国観光トイレ建設管理大行動」を全国規模で展開することとした。それから半年が経過し、この「観光トイレ革命」と称される事業の進展状況はどうなっているのだろうか?国家観光局の担当者によると、この「トイレ革命」は、全国各地で大きな評価を得ているという。人民日報が伝えた。
今のところ、各地のトイレ新設・改造工事は、全体的に、順調に進展している。これまでに、全国で計1万6134カ所のトイレの工事が着工、これは年間目標の76.7%に相当する。このうち年間計画の26.7%を占める5613カ所が竣工した。
だが、中国では、トイレ建設・管理の全体レベルが低く、立ち遅れが大きいことから、トイレ事業にさまざまな問題が依然存在する地方はかなり多い。問題とは、第一に資金不足、第二に管理不行き届き、三番目に技術的問題だ。国内の高地・寒冷地、山間部、水資源に乏しい中西部地区では、トイレ建設にはまだまだ大きな困難が伴い、「生態トイレ」「便のメタンガス化」などの技術も、広い実用化が実現していない。
国家観光局の李金早局長は、次の通り指摘している。
トイレ革命を推進する上で、「トイレは文明化の窓口」という観念を確立する必要がある。レストランを重視するのと同様にトイレを重視し、応接間を整えるようにトイレを整え、観光名所の美化に努めるのと同じようにトイレを美化しなければならない。地方政府を主体とし、地方政府が現地政府のインフラ建設計画にトイレ建設を組み入れることを、大々的に推し進める必要がある。また、施工企業、主管部門、地方政府がトイレ建設・管理において主体的に責任を担うよう促し、新技術や新素材を積極的に導入したトイレ建設を進めるべきだ。
(人民網日本語版)
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