米経済誌「フォーブス」は1日、2015年の中国ビジネス界女性ランキングを発表した。トップは華為の孫亜芳董事長(会長)、2位は格力電器の董明珠董事長(会長)兼総裁、3位は長城汽車の王鳳英総経理(社長)だった。「新京報」が伝えた。
華為の2014年度報告によると、同社の昨年の売上高は世界全体で2882億元(約5兆7303億円)に上り、純利益は279億元(約5547億円)だった。孫董事長のほか、常務董事(常務理事)で最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏も9位に入った。
ランキングをみると、企業の女性上級管理者が最も将来性のある事業から最も重要な部門まで重要な役割を演じるようになっている。昨年は女性トップが率いる企業の営業収入は2兆2900億元(約45兆5328億円)に上り、前年比56%増加した。これらの企業は国内外で160万人近い社員を雇用しており、前年の1.8倍にあたる4168億元(約8兆2873億円)の純利益を生み出した。
今年のランキングをみると、アリババ(阿里巴巴)グループの女性トップ3人がランク入りし、1つの会社から3人がランク入りした初めてのケースとなった。阿里巴巴小微金融集団の彭蕾CEO、アリババの武衛CFO、B2B(企業間取引)事業部門の呉敏芝総裁の3人だ。
アリババグループは現在、女性が社員の49%を占め、上級管理職では34%を占める。協力パートナー30人のうち女性は9人で約3分の1。馬雲会長は、「彼女たち(女性社員と女性上級管理職)がいなかったら、アリババの事業と文化は無味乾燥で不完全なものになる」と話す。
ここ2年ほど注目を集める科学技術の分野では、今年3月に創業ボードに上場した藍思科技集団が10営業日連続でストップ高になったことが注目を集めた。周群飛董事長はアルバイトから女性富豪に上り詰めた人物で、ランキングでは前回の43位から今回は12位に順位を上げた。柳青氏はゴールドマン・サックスから滴滴快の総裁に転職し、半年で非上場企業としては当時最多の7億ドル(約863億円)の資金調達を成功させた。
「フォーブス」中国語版の康健執行編集長は、「中国ビジネス界のトップクラスの女性のうち、中国経済の最先端の最も『かっこいい』部分を担う人が相当の割合に上る。新たな経済の分野で、女性は男性と同じように主役を演じることができる」と話す。
(人民網日本語版)
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