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総合:ロシア人専門家、「一帯一路」の先行きを前向きに捉える
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-06-25 09:13:41 | 新華網日本語 | 編集: 张一

  【新華社北京6月25日】一部のロシア人専門家は近頃新華社記者の取材に応じた際、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」戦略の提起は世界の構造変化に順応し、地域ひいては世界の経済貿易協力に新たな可能性を提供し、互恵・ウィンウィンの多国間協力の構造の創造に有利だとみなしている。

  ロシア科学アカデミー極東研究所のシニアリサーチャー、Yakov Berger氏は、「一带一路」戦略は全方位的な発展の計画で、中国の発展の青写真を描いただけでなく、更にはアジアひいては世界の発展方向を代表している。計画を順調に実施することは世界の経済構造の仕組みを作り直し、世界の金融秩序を改善することができるだろうと述べている。

  Berger氏は次のように指摘する。「一带一路」の沿線諸国はインフラ整備を切実に必要とし、そして中国はインフラ建設の方面では自らの独特な経験を有し、必要な手段や技術を擁しており、「一带一路」の協力は十分に実用的且つ互いに利益がある提案で、中国や参加国にとっては非常に有利だ。ロシアも「一带一路」の協力によって利益が受けられるものと信じている。

  「一带一路」の自国の経済や中露関係に対する影響について話が及ぶと、ロシア現代発展研究所財政・経済研究室の担当者であるMaslennikov氏は、ロシアは現在発展の分岐点にあり、それ以前の石油や天然ガスの輸出に頼る経済発展モデルでは、現実のニーズに合わないのは非常に明らかで、ロシアは経済発展モデルを転換する必要があるとの見解を示している。

  Maslennikov氏は、ロシア経済発展のモデル転換が直面する一つの重要な難題とは、インフラ開発の停滞だ。中国とロシアは隣接する二つの大国で、これは両国のインフラ協力の拡大に地域的優位性を与えていると指摘する。

  ロシア・アリバリ(音訳)分析センターのアナリスト、ミハイレンコ(音訳)氏は次のように指摘する。ロシアの極東開発戦略と中国の提起した「一帯一路」戦略は本質的には同じだ。現在、両国は中露の原油パイプラインプロジェクトや西線の天然ガス輸送プロジェクトなどをすでにスタートさせ、両国はロシアの天然ガス採掘分野における協力の強化も計画しており、ロシアは高速鉄道建設やシベリア鉄道改造の方面でも中国投資を引きつけたいと考えている。つまり、ロシアの極東地域には大量のインフラ建設プロジェクトがあり、中国との協力強化はロシアにとって必然的な選択だといえる。

  閉幕して間もない第19回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で、ロシアのプーチン大統領は、ロシア・中国の両国は欧州とアジアの経済連合の発展戦略を「シルクロード経済ベルト」建設とドッキングさせるよう取り組んでおり、これは双方や地域に莫大な発展のチャンスをもたらす見通しだと表明している。

 

(新華網日本語)

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