中国と外国が疎通する橋梁
中国企業は海外に研究開発拠点を設立し、当地の企業が中国市場とコンタクトを取るための橋渡しをしている。
李希尚氏は蘇寧のシリコンバレー研究開発センターは、米国企業が中国市場に進出する一つのパイプであり、多数の米国企業が提携を模索するために訪れる。これらの企業の新製品は、将来的な生産拠点を中国に置き、中国をターゲット市場にするため、中国企業と共に成長できることを望んでいる。
「蘇寧の米国企業にとってのより大きなメリットは、販売チャネルだ。それは一千店舗余りの販売店が製品、さらには製品の原型を市場に投じ、消費者の製品体験を促したように手伝い、その後に、これらの製品をどのように改善すべきかについてアドバイスしているのだ。」
長虹の潘剣韜総経理は、次のように説明した。多数の米国企業が提携の商談に訪れるが、これらの企業は長虹のシリコンバレーで起業投資用基金、業務スペース、設備などの資源を共有できるだけでなく、長虹の中国での資源を特に重視している。例えば、長虹の代理販売能力、製造能力、販売店などだ。
当地でメリットを得てウィンウィンを実現
中国企業が海外に設立した研究開発センターによって、当地は多方面でメリットを得ることができる。最も直接的なものは所在地のコミュニティーに投資とハイエンドの就業機会をもたらすことだ。また、より深い貢献によって、当地の関係業界のイノベーションの雰囲気醸成を促進できる。百度米国研究開発センターの呂厚昌高級ディレクターは「私たちがここに研究開発センターを設立するのは、単に利益を得り、我々の事業を支援する『傑出した人材』を発掘するためだけではなく、それと同時に現地コミュニティー全体でのイメージ作りも大変、重視している。」と述べた。
中国商用飛機有限責任公司(COMAC)の葉偉氏も次のようにはっきりと認識している。「発展するには必ずウィンウィンに頼らねばならない」。そしてウィンウィンを望むなら、まず現地化し、現地スタッフを雇うべきだ。それによって、中国企業の海外研究開発基地も現地の国際化の発展に溶け込むことができる。
「私たちはドイツ系専門家の厳格さ、日・韓系専門家の勤勉さ、米国系専門家のイノベーション精神といった異なる特徴をもつ国際人材の招聘・任用を通じて、それぞれの優位性を発揮してゆきます。」
今年3月、ファーウェイ(HUAWEI)パリ美学研究センターの開幕式において、パリ副市長のジャン=ルイ・ミシカ(Jean-Louis Missika)氏は演説で、ファーウェイのフランスでの長期的投資とフランス経済のために行った貢献を公の場で称賛している。ミシカ氏は、ファーウェイによるフランスでの研究開発センターの設立は、フランスの知識や理念、デザインをファーウェイのグローバルなプラットフォームを通じて、世界により上手く拡張・応用させることができたと表明している。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事: