【新華社リオデジャネイロ6月2日】距離がはるか遠くにあり、文化の差異が大きいため、大多数のブラジル人にとって中国はよく知らない国だが、「中国要素」はブラジル人の生活にゆっくりと浸透している。「衣」と「食」の方面で、ブラジル人の服装と調理用品を通じて「中国製」という文字のロゴを直接、目にすることができる。また、「住」と「行」にも無数の「中国要素」が隠れている。
李克強総理は、今年5月にブラジルを訪問中に、リオデジャネイロで中国製の地下鉄車両と連絡船「ブレッドヒル号」に乗った。多くのブラジル人はそのとき、每日の通勤で利用する連絡船と地下鉄車両が中国製だったということに気がついた。
5月25日、中国北車長春軌道客車株式有限公司がブラジル・リオ五輪向けに製造した「五輪地下鉄」の最後の車両が、ラインオフしたことは、当企業により2016年のリオ五輪向けに研究開発された地下鉄車両が全て完成したことを示している。
ブラジルの取引先の要求に適応するため、北車は列車に特殊な設計を行った。車体はステンレス鋼の材料を採用して造られ、高湿度な環境を効果的に抵抗することができ、また壊れにくい。そして現地の高温に対応するため、車両には「超強力」なエアコンを搭載した。また、安全・監視を強化するため、すべての車両にはビデオカメラが取り付けられた。現時点で、中国北車はブラジル・リオデジャネイロの計100編成(400車両)の電車と34編成(204車両)の地下鉄車両を受注し、リオでの约82%の城市軌道交通の輸送能力を担うと紹介されている。