2015年3月5日、全国人民代表大会代表、中国有人宇宙船システムチーフデザイナーの張柏楠(ジャン・バイナン)氏によると、中国の宇宙ステーションは2018年に打ち上げられ、2022年にほぼ竣工する予定だ。
張氏によると、宇宙ステーションの建設で困難になるのは軌道上の長期飛行だ。これにはドッキング、推進剤の補給などの技術が必要だ。宇宙ステーションは現在、人類の宇宙での長期的な生活に関する問題を解消しようとしている。開発中の宇宙ステーションは、複数のモジュールを組み合わせて運行することになり、そこに国内外の科学者を収め、さまざまな実験を行うことになる。張氏は、「人類が宇宙で長期滞在するためには、居住を長期的に維持できる環境が必要だ。これが生命維持システムで、二酸化炭素の吸収、尿の回収利用、呼吸による水蒸気の回収などが含まれる」と述べた。
張氏によると、2011年に打ち上げられたドッキング目標期・天宮1号、2016年に打ち上げを予定している宇宙実験室・天宮2号が、この「生命維持システム」の試験を行うという。中国はこれまで地球上で、閉鎖型の小規模生物圏を構築し、動植物を利用することで一つのシステムを形成しようとしてきた。野菜を植えて酸素を生成し、二酸化炭素を吸収させると同時に、野菜そのものを食料とする。人間の尿は肥料になる。張氏は、「技術者は、外界に依存しない、この閉鎖型システムのみによる生存を目指している」と語った。
(人民網日本語版)
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